雪が積もることが少なくて過ごしやすい気候［塙町の先輩移住者レポート］
塙町に来るまでの暮らし
わたしは 福島県郡山市出身です。
学生時代に福島の地域ツアーの開催や、留学生の視点から福島を知るワークショップの企画等を行っていました。
学生時代は化学を専攻していたので、卒業後は県内の化学メーカーで勤務していました。
塙町の地域おこし協力隊に就任するきっかけ
学生時代に行っていた活動では、様々なバックグラウンドを持っている方と出会いました。
いろいろな方の話をお聞きしていくなかで、「実際に体験ができる機会の大切さ」を感じていました。
当時、私は化学メーカーで勤務していましたが、塙町で募集していた『空き家の利活用』の求人を見て、空き家を拠点に自分が必要性を感じていた環境づくりができるのではないかと思い、転職を決めて移住しました。
地域おこし協力隊のこと
現在、地域おこし協力隊として、空き家という地域課題を通して、塙町の学生さんの探求学習につながるワークショップの企画や交流の機会をつくっています。
塙町の高校生の皆さんが、町について考えてアクションを起こしていく姿をたくさん見ることができて、とても良い時間を過ごすことができています。
塙町について
塙町の人口は約8,000人です。八溝山や米山に囲まれ、町の中央には久慈川が流れており自然があふれる地域です。
1年を通して雪が積もることはほとんどないので過ごしやすい気候です。塙町の主要産業は林業で、町内には林業に関わる企業が多くあります。
駅や郵便局、役場、病院、銀行など、町の中心に主要な機能が集まっているので、町の中心で生活するにはあまり不便なことはありません。
また、白河市から近いため、手打ちのちぢれ麺で有名な白河ラーメンが美味しいお店が町内にたくさんあります。
塙町には道の駅があり、新鮮な野菜を求めて町内外からたくさんの人が買いに来ます。季節によって四季を感じられる様々な野菜や果物を購入することができます。
病院も厚生病院やその他個人クリニックがあるので急病の際も安心です。
町内にはスーパーが2店舗、ドラックストアも2店舗あるので食料や薬の買い物にも困りません。
ですが、大きな電気屋さんや100円均一店などは町内にないため、隣町の棚倉町までいく必要があります。
道の駅 はなわ
平日の過ごし方
平日の仕事終わりに町内でご飯を食べる場合は、定食や洋食などの飲食店が数店舗あるため、そちらを利用しています。
ですが、ほとんどが19時から20時で営業を終了してしまうので、白河市や大子町（茨城県）までご飯に行くことが多いです。
近隣の市町村にもチェーン店やファミレスがほとんど無いため、利用したい場合は車で50〜60分程度運転する必要があります。
コンビニエンスストアも24時間営業ではない店舗もあるので注意が必要。
町内の大きい病院は平日の夕方は営業していないため、仕事後に通院したい場合は町外の病院に通うか、土日に通う必要があります。
休日の過ごし方
休日は町外に出かけることがほとんどです。
塙町から郡山市や那須塩原市（栃木県）、いわき市までは車で1時間半ほどで行くことができます。
そのため、お出かけが好きな人は塙町は良い場所なんじゃないかなと思います。
塙町の唯一の鉄道の駅である磐城塙駅は水郡線しか通っておらず、1時間に1本も電車が通っていないので車が無い人は少し不便を感じるかもしれません。
しかし、車があれば雪が積もることも少ないので、冬でもいろいろな地域に出かけることができ、充実した休日を過ごすことができると思います。
久慈川を走る水郡線
こんな人におすすめ
田舎の町というと地域住民との距離が近い、というイメージを持たれる方も多いかもしれません。
しかし実際に生活してみて、塙町は住民の方と移住者とでは適度な距離感があって過ごしやすいと感じています。
人見知りする方や自分の生活を楽しみたい方にとって生活しやすい環境だと思います。
また、塙町は貝化石やクジラの骨が発掘されるなど、地域の大部分が大昔は海でした。
その時代の地層から発掘される貝化石はミネラルが豊富で、町内では農地用の土壌改良剤として利用されています。
また、竹を粉末状にして発酵させた竹パウダーを利用した農業を町全体で推進しています。
さらに、塙町は小さい面積の農地でも取得できるなど様々な取り組みがされているため、新たに農業にチャレンジしたい方や家庭菜園に興味がある方などにもおすすめの町です。
塙町での生活に興味がある方は是非一度遊びに来てみてください。
塙町の田んぼ
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