私のことを気にかけてくれる温かい雰囲気[矢祭町の先輩移住者レポート] | 福島県県南地方移住・定住相談所ラクラスしらかわ

私のことを気にかけてくれる温かい雰囲気[矢祭町の先輩移住者レポート]

矢祭町地域おこし協力隊
大羽 未准さん
オオバ・ミノリ
2022年に愛知県からIターン
先輩移住者

2022年4月に福島県矢祭町に移住した大羽未准です。
現在は地域おこし協力隊として、読書の街づくりコーディネーターというミッションに取り組んでいます。
矢祭もったいない図書館での業務を中心に活動しています。

 

矢祭町に来たきっかけ

 

きっかけは、矢祭町で「本を通して町の皆さんと関わりながら、本のある生活を広めていく」というミッションの地域おこし協力隊を募集していたことです。
人が好き、本が好きな私にとって、ぴったりな求人だと感じて、勢いで移住してしまいました。
面接で一度矢祭町を訪れて、「まぁ生きていけるか。」というふんわりした思いで移住してきましたが、生きていけるどころか、楽しい日々を過ごしています。

私が住む矢祭町は、東北最南端の町であり、茨城県との県境に位置しています。
人口は5,000人程度。
矢祭山や八溝山などの山々に囲まれ、久慈川が流れる自然豊かな町です。
戸津辺の桜に春を感じ、夏には久慈川で釣りを楽しみ、秋は滝川渓谷の紅葉、冬には満点の星空を望むことができるため、生活しながら鮮やかな四季を感じます。
緑が深くなったなぁと思っていたら、葉っぱの色が変わっていって、ふと目に入る風景に季節の移り変わりを感じることができます。
桜の頃に引っ越してきたのに、もう寒さに震えているだなんて時の流れの早さにびっくりです。

 

矢祭町での生活

 

正直にいうと、今まで住んでいたところに比べて何にもないです。
何もないといっていますが、リオンドールというスーパーもありますし、ドラックストアもあり、生活に必要なものはだいたい町内で揃えることができます。
さらに、商店街にはお魚屋さんやお肉屋さんなど個人のお店もあります。
商店街のお店では、魚を買うと調理法も教えてくれたり、信じられない安さでコロッケを買えたりと、そのお店ならではの温かく細やかなサービスを受けることができます。

また、地域のコミュニティがあるため、話しかけてくれたり、季節の農産物をおすそ分けしてくれたりと、移住者である私のことを気にかけてくれる温かい雰囲気があると感じています。
第2の両親や祖父母のような人がたくさんできて、「いただいた栗がたくさんあるけど、調理法が分からなくて…」なんて伝えると、皮の剥き方からレシピまで教えてくれました。
「たくさんつくったから食べてー」といただくごはんはとっても美味しくて、ほわほわ温かい気持ちになります。

矢祭町には自然で遊べる場所が多くあります。
滝川渓谷は1時間程度で登ることが出来ますが、そばに小川が流れていたり、大きな滝がたくさんあったりと、登り応えのある場所です。
そのほかにもキャンプ場や鮎釣りなどアウトドアの活動拠点が多くあります。

さらに、車で1時間程度走れば那須塩原や水戸に、3時間で東京についてしまうという好立地。
おでかけスポットには困りません。
休日にはひたちなかや水戸に行き、買い物したり、チェーン店のファストフードを食べたりしています(町内にはファストフードのチェーン店はありません)。
町の人と会話をしても、休日は茨城県や栃木県のほうに出ている方も多いため、福島県内の話より、茨城県や栃木県の話の方が多いように感じるくらいです。

 

商店街のお魚屋さん

商店街のお魚屋さん

 

心強い仲間と一緒に高め合える

 

現在矢祭町には私を含め、6名の地域おこし協力隊が活躍しています。
場づくりから地域文化財の振興まで、多岐に渡るジャンルでそれぞれ活動しています。
歴代の地域おこし協力隊のなかで、定住を選択された方が開いている定食屋でもあり居酒屋でもある「あおちゃん家」は、町の人だけでなく、地域おこし協力隊がおしゃべりしたり、お祝い事やイベントで集まったりする場所です。
地域おこし協力隊の先輩だけれど、町の人でもあるその方が大きな背中を見せてつくってくれたお店は、ちょっと落ち込んでいるときも、全力で楽しみたいときも、いつでも私たちの居場所になっています。

 

定食屋でもあり居酒屋でもある「あおちゃん家」

 

矢祭町の地域おこし協力隊は、それぞれがジャンルの異なるミッションに挑戦しているため、地域おこし協力隊同士が協力して大きなイベントを行うこともできます。
駅舎を使って場づくりをしている協力隊が中心となって駅前でマルシェを行った際には、わたしは本にまつわるブースとして参加しました。
いつもは違う活動をしている隊員と一緒に企画をすることで、普段だとあまり関わりのない町の人との新しいつながりが生まれたり、相乗効果で思わぬ良さが生まれたりしました。
地域おこし協力隊の仲間が多くいるからこそのメリットなんじゃないかなと感じています。

矢祭町に定住した地域おこし協力隊の先輩たちには、矢祭町住民の先輩として、そして人生の先輩として、多くの場面で関わり、学ばせていただいています。
誰も知り合いがいない町に移り住んで、若い世代の町民に出会う機会も多くないなか、『地域おこし協力隊』という共通点で話をできる人がいてくれるのはとてもありがたいなぁと思います。

矢祭町は人と話をするのが好き、地域づくりに興味があるという方にはぴったりな町です。
今までの地域おこし協力隊の方が信頼を築いてくださったおかげで、町民の皆さんの知名度も高く、協力的な人やお店がたくさんあります。チャレンジしてみたいけど、一人では不安だなという方にぜひ、あたたかい矢祭町で一緒に活動してほしいと思います。

 

商店街のお魚屋さん

あおちゃん家の餃子定食

 


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