飛び込んでみる、第一歩が全ての始まり[鮫川村の先輩移住者レポート]
こんにちは。鮫川村地域おこし協力隊の矢橋和樹と申します。
2022年5月に福島県東白川郡鮫川村の地域おこし協力隊として着任し、鹿角平というキャンプ場の活性化に取り組んでいます。
私は2年前、大学を休学して群馬県で緑のふるさと協力隊という活動をしていました。
今回、鮫川村に移住した理由は、福島県内で地域活性化事業に携わりたいと思ったこと。
そして現場でしか見られない地域開発の根本的な学びを体感し、また緑のふるさと協力隊時代の経験を活かして地域に何かを残したいと思ったことが主な理由です。
(※緑のふるさと協力隊とは、農山村で多彩な活動に1年間挑戦するプログラムのこと、実施主体は特定非営利活動法人地球緑化センター)
鮫川村の印象
鮫川村の人口は約3,000人、周囲は阿武隈山地が大部分を占める中山間地域です。
鮫川村に移住して感じたことはいろいろあります。
例えば、村内を走る道路が個性的で面白いということです。
ドライブが好きな自分にとって、いろいろな景色を見せてくれる村内の道路は、運転を楽しく感じさせてくれます。
また、田舎はとにかくご飯が美味しいと感じています。
そのほかには、体を動かさなくなってきたということ。
村での生活は車での移動が必須になるので、体を動かす機会が減ってしまいました。
移住して約半年、これから冬に差し掛かりますが、身体を動かすことを意識していきたいなと思っています。
冬の鮫川村は、福島県内でも太平洋側の阿武隈山地に位置していることから雪は少ないと思い込んでいましたが、12月に初雪が降った時は、隣町よりも雪が残りやすい場所が多く、道路は凍りやすい特徴を持っているなと感じました。
また鮫川村は自然豊かで、ふくしまの遊歩道50選などに認定されている遊歩道が複数あり、四季を贅沢に感じられる場所だと思います。
鮫川村の道路
鮫川村での生活
平日は、私は主に鹿角平で活動をしています。
夏場はキャンプ場やクロスカントリーコースの草刈り、オールシーズンを通して、新たに立ち上げたインスタグラムで鹿角平及び鮫川村の情報発信をしています。
そのほかにも地域内外のイベントやワークショップ等があれば積極的に顔を出しています。
積極的に顔を出すことによって、たくさんの方と出会えることができました。
鮫川村には若者未来会議という村に関心がある若者が集まる企画があるのですが、そのメンバーで企画・実施した、舘山公園でのロゲイニングが大変盛り上がりました。
移住した当初は、田舎は物価が高いという勝手なイメージがあったため、隣町のスーパーで買い物していました。
しかし、最近では村の直売所の「手まめ館」などで、新鮮な野菜などを購入したり、村の中で仲良くなった方から野菜頂いたりして生活をしています。
「手まめ館」もしくは村内にある「スマイル」に行けば一通りの食料品は揃っています。
鮫川村の多くの方は農林業もしくは畜産業に従事していて、中にはジャージー牛で有名な酪農家さんもいらっしゃいます。
さらには田舎にホームステイを受け入れている場所もあるのでぜひ調べてみてください。
休日の生活は、リフレッシュをしに車を福島県内や隣接する茨城県へ走らせています。
その際に、わたしの最近のマイブームでもあるアウトドア関連の店に足を運ぶことが習慣になっています。
鮫川村は中山間地域ですが40分も車を走らせれば太平洋に出ることもできます。
移住前の生活と比べると、鮫川村での生活は車を運転する時間が増えているため、ガソリンの消費量や走行距離をはじめ、日々の時間の流れなど様々なことが変わりました。
鮫川村の特産品である大豆を用いた納豆
田舎ならではの文化
地域で生活するうえでもう一つ重要だと感じていることが、人との繋がりを大切にすることです。特に鮫川村での地域住民との距離感はとても近いと感じています。
村に住んでいる方の中には地域への想いが熱く、知恵を持った人がたくさんいます。
普段からコミュニケーションを大切にしている地域ですので、困ったことや悩み事があれば、とても協力的にサポートしてくれます。
他にも地域内のサークルや公民館事業といったものがあり、鮫川村を楽しむ人が多くいます。
若い世代(特に20代前半)の割合は少ないですが、いろいろな方と出会うにはいいきっかけになると思います。
大豆の収穫作業
こういう方におすすめ
これから鮫川村で暮らしてみたいと思っている方には、田舎はのんびりとした生活を思い描いている方も多くいらっしゃるのではないかと思います。
しかし、おいしい農産品や、すごい取り組みを行っている方との出会いなど、意外にも刺激的な一面もあります。
鮫川村には都会と同じような生活はありません。
ないものもたくさんあります。
しかし、ないものねだりではなくあるものを受け入れること、自分が地域に馴染んでいくことが大切なのではないかなと思います。
移住のイメージと現実とのギャップは大変なこともありますが、面白さも感じられるのではないかと思います。
移住には、これまでの生活から新しい仕事や住宅など大きな変化が伴います。
しかし、いろいろと考えているだけでは前に進みません。
まずは嫌われることを恐れず飛び込んでみる、第一歩の勇気が全ての始まりだと思います。
わたしも移住したての頃は、地域住民との距離感を知ることに苦労しました。
しかし、実際には地域の方との交流を重ねることで、素直な自分でいられるような気がします。
また、地域おこし協力隊はスキルを習得したいという方におすすめです。
地域の人口が少ない分、自分のお手本となる師匠や輝いている方とすぐに出会えることができます。
私自身、地域おこし協力隊として最初はわからないことばかりで地域に巻き込まれながらの生活でした。
しかし、たくさんの世代の方との交流を通して、自ずと自分なりの軸が出来上がり、生活に慣れていっているように感じています。
これから鹿角平キャンプ場で面白いことを色々模索しながらやっていくつもりです。
何もないけれど夜になれば満天の星空が見られる鹿角平。豊かさとは何か、あなたも五感を使って一緒に田舎暮らしを体感してみませんか?
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