パートナーの転勤や結婚などにより福島県に転入した女性は、不安や孤独で孤立しがちです。そんな転入女性が社会とつながり、いきいきと楽しく生活できる環境を作る取り組みをしているのがベルフォンテです。
ベルフォンテは、代表者の藤本菜月さんご自身が転入女性として「孤独」と「焦り」を経験したことを通じて、同じような境遇の女性を助けたいという思いから立ち上げられたそうです。
ベルフォンテのベースは、転入女性などの手でひとつひとつ丁寧に作られた会津木綿の雑貨屋さんです。2018年度からは福島県内各地でワークショップやWEBサイトの運営など行い、転入女性が暮らしやすい福島をつくるためにさまざまな取り組みが行われています。
ベルフォンテの活動について、「WELCOMEワークショップ」「tenten cafe」「WEBサイトtenten」の3つに分けてご紹介します。
WELCOMEワークショップ
地域の素材を活用した全3回のワークショップです。いかにんじんなどの郷土料理や桃の花のドライフラワーを使ったボトルフラワー作り、地元の酒蔵の酒粕を使った手作りスキンケア作りなどのワークをしながら、転入女性が地域を知るきっかけとなったり、友人作りの場となっています。(福島県北での開催です)
これまでの開催レポートなどはこちら
参加者感想ピックアップ
・ 転入者だからこそ分かることを共有できた
・ 福島ならではの体験ができた、良いところを知れた
・ 家族や子どもの学校関係のほかに話せる人ができた
・ 雑誌やネットでは分からない生活に必要な情報を得られた
・ 帰宅後、夫に「いい顔してるね」と言われた
・ 託児だったのでゆっくりできた
tenten cafe
tenten cafeは、転入女性を対象にしたしゃべり場です。これまで、福島市、郡山市、南会津町、白河市などで開催されています。「転入して良かったこと、困ったこと、驚いたこと」「この街でのおすすめの過ごし方」「転入でリセットされてしまった仕事やキャリア」など、トークテーマを回ごとに決めて、自分の経験を話したり、質問し合ったりすることができます。
これまでの開催レポートなどはこちら
白河市での開催レポートはこちらです!(ラクラスしらかわ記事)
参加者感想ピックアップ
・ 地元の友人とはまた違った視点で福島のことを語れるのが新鮮
・ コーディネーターさんが上手に話を回したりまとめてくださるのでスムーズ
・ 同じような境遇の方に出会えて元気が出た
・ 有益な情報をたくさん得られた
・ いろんな生き方があることがわかって楽しかった
・ これから自分が向き合うであろう悩みを聞けてとても役に立った
WEBサイトtenten
2018年10月にオープンした、福島県に転入した女性とこれから転入する女性の暮らしを応援するWEBサイトです。どんなスーパーや直売所があるのか、車を使わずに生活することはできるのかなど、暮らしの情報が発信されています。複数いるライター自身も転入女性なので、当事者目線でリアルな情報が掲載されています。2019年10月の台風19号の被災に際しては、転入女性に寄り添ったきめ細かな避難情報や生活情報が発信されていました。
また、tentenで転入女性を対象にしたライター講座を開催することで、tentenのライターとして働くだけでなく、その先もライティングの技術を生かして活躍できるよう、転入女性のキャリア作りに取り組んでいます。
tentenライター第2期生募集(※既に受付終了)
ベルフォンテでは、今後も転入女性をエンパワメントするさまざまな取り組みが予定されています。福島県南地方を含む県内各地で活動がありますので、ぜひチェックしてみてくださいね。
bel*fonte(ベルフォンテ)
〒967-0605
福島県南会津郡南会津町東字居平429-1
belfonte.fukushima@gmail.com
代表 藤本菜月